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歴史探訪

2025年11月1日|カテゴリー「名所
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 「〇〇の秋」、皆さんはどんな秋を過ごしていらっしゃいますか?
 私はこの秋、しばらく大阪に滞在する機会がありました。せっかくの機会なので、何か普段できないことをしようと、大阪に行く前から計画を練っていました。もちろん大阪万博も行きましたが、それよりも心に残った歴史の旅を紹介します。

 観光列車に乗ってみようと思い、ネットで調べたら、大阪から奈良の吉野へ向かう観光列車「青の交響曲(ブルーシンフォニー)」を見つけました。私鉄の近鉄特急なので、料金はお手頃価格でした。車内はアンティーク調で、ゆったりとした座席、ライブラリー、ラウンジがあり、大人の上質な旅を演出していました。当初は観光列車をメインに考えていたので、吉野の観光は行ってから考えようと思っていました。

 吉野山は世界遺産に登録されています。歴史的な神社仏閣が点在していますが、今回私が行って良かったと思った所は、「吉水神社」でした。この神社は元々、「吉水院」と呼ばれていました。兄の源頼朝に追われた源義経が、静御前、武蔵坊弁慶とともに吉野に逃れ、吉水院に潜伏していました。しかし追手がせまり、女人禁制の吉野山を越えなければならず、静御前との悲しい別れを迎えます。義経と今生の別れをしないといけなかった静御前を思い、私はひとりで感傷に浸っていました。吉水院には義経たちが潜伏していた部屋が残され保存されていました。
 南北朝時代には、後醍醐天皇が足利尊氏と対立後に吉野へ逃れ、京都の北朝(足利方)に対し、後醍醐天皇は吉野に南朝を開き、吉水院を南朝の皇居として、亡くなるまでここで政治を行っていたそうです。後醍醐天皇の玉座の間も保存されていました。

 今回、吉野の滞在時間がわずかだったため、世界遺産に含まれている、金峰山寺と吉水神社を駆け足でめぐりました。吉野山は、「一目千本」と称されるほど約3万本の桜が咲き誇る、桜の名所です。次回はぜひ桜の季節に訪れたいです。そして、時間をかけて、吉野山の歴史ある場所を訪れてみたいです。

事務 N子

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