漢方治療

漢方治療について

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日本に中国から医学が伝わったのは5~6世紀以降。その際、多くの漢方処方薬や生薬、医学の本が持ち込まれました。
その後、室町時代までは伝来した中国の医学にそって医療(診断や治療)が行われていましたが、それ以降は日本で独自の発展をとげていきました。日本国内の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合った医学に進化し、確立していったのです。現代医療で用いられている漢方医学や漢方薬は、日本の伝統医学としてずっと守られて、発展していった「日本独自の医学」といえます。 
漢方の診察では、舌や脈、おなかを診ます。実はこのおなかを診る「腹診」は、日本で考え出された独自の診察法です。また、漢方薬を処方する際に目安にするのがその人の体質です。
その体質を判断する“ものさし”の一つに「気・血・水(き・けつ・すい)」というものがあります。この「気・血・水」とういう考え方も日本独自で、江戸時代に生まれたものです。

2015年2月現在、148処方の漢方薬が健康保険で使えるようになっています。
健康保険が使えることで、より漢方薬が身近になり、西洋薬と漢方薬が一緒に処方されることにより、それぞれの長所を生かして幅広い治療ができます。 

当クリニックでは、急性病・慢性病を問わず、必要に応じて西洋薬だけではなく、漢方薬(医療用エキス製剤)による保険治療も行っています。体の冷えやむくみ、怠さ、長びく痛み、しびれなど、西洋薬だけではなかなか良くならない症状で困っておられる方は、是非、一度受診してみてください。
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