ブログ

院長のひとり言~認知症は予防できる、by田平博士~

2024年2月24日|カテゴリー「院長のひとり言
da38407f2b93d5a58f0ed9362edfe918

今月の211日に、長久町文化講演会がサンレディー大田ふれあいホールであり行ってきました。


講師は、大田市長久町稲用出身の神経内科医である田平武先生、演題は「待ちにまったアルツハイマー病の薬と認知症予防について」。私も神経内科を専門とする医師として、先生のご活躍はよく存じ上げており、尊敬もしているので、どんなお話が聞けるのかとても楽しみでした。内容としては、昨年925日に承認された、アルツハイマー病の新薬レカネマブ(レケンビ)の紹介と、先生が翻訳された本「アンエイジング」の中から認知症の予防法についての話が主なものでした。


講演の詳細については、省略しますが、もっとも大事なメッセージは、認知症を予防することは可能であるということ。予防法は4つの予備能(認知的、身体的、心理的、社会的)を高めることで、①認知・精神活動とくに読み書きをよくすること、②よく運動をすること、③ストレスを解消し、心を明るくもって、生きる意味を持つこと、④社会的交流を持つこと、⑤善玉の腸内細菌を育てるために脂っこい食事をさけ、食物線維をしっかりたべること、発酵食品をよく食べることだそうです。

それゆえに、田平先生は、77歳でありながら認知症診療と研究に情熱と使命感をもって現役で仕事をされるだけでなく、ジャズダンスや野菜作りなど趣味の活動も楽しんでおられ、先生こそ、まさに4つの予備能をフルに高めことを実践している方だと思いました。そして、先生への尊敬の念がさらに高まった一方で、今年、高齢者の仲間入りをする自分も、認知症にならないために、今できることから実践していかなくてはいけないと痛感しました。

 

上へ