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院長のひとり言~マスクのある日常~

2020年6月13日|カテゴリー「院長のひとり言
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浮き布の池
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志学展望広場
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本宮神社の大杉

街を歩いていても、テレビを見てもマスクをしている姿がごく当たり前の光景となってきました。最近は、とてもカラフルで服とマッチした、素敵な自作マスクをしている外来患者さん多くなり、心を和ませていただいています。


私も、マスクをしながらの診察に慣れてはきましたが、医師になって今年で31年、実のところ、これまでは診察中にマスクはほとんどしたことがありませんでした。インフルエンザが流行している時でも、マスクは自分に咳などの症状がある時にするもので、感染予防にはあまり役立たないと考えていたからです。また、マスクをすると自分の表情が見えず、声もこもり伝わりにくくなるので、患者さんに不安を与え、治療効果が落ちるとも考えていました。


人と人とのコミュニケーションにおいて、表情と生の声はとても大事です。お互いにマスクをしたままでの会話はなんとも味気なく、無機質な感じがするものです。ただ、現在流行中の新型コロナウイルスは唾液中にも多く存在することがわかってきたので、自分を守るだけではなく、他者にウイルスを伝染させないためにもマスクは有効と思われるため、残念ながら皆が着用せざるをえません。


我が家にも、先週、やっと政府からの小ぶりな支給布マスク(別名:アベノマスク)が届きましたが、あと1年以上は新生活の必需品となることでしょう。私の以前のようなマスクなしの外来は、数年後にWHOが世界で新型コロナウイルスの終息宣言がでるまでは、残念ながらできそうもありません。


こうして常にマスクをしていると、気持ちも鬱々としてくるもの。先月末、久しぶりに家族で三瓶にドライブに出かけてみました。「浮き布の池」、「志学展望広場」、そして初めて宇山の「本宮神社の大杉」などに行きました。特に、本宮神社には大田に長く住みながら、初めて行きました。樹齢800年とも言われるその荘厳な姿に偉大なる生命力を感じ、とても感動しました。感染症に怯えながら生きている人間の営みがとても小さく、愚かしくさえ思えました。


綠豊かな自然の心地よい空気をマスクなしで思いっきり吸い、家族で楽しい会話をして、とてもリフレッシュをすることができました。大田って、本当によいところですね。

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