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院長のひとり言 その5

2017年3月19日|カテゴリー「院長のひとり言
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 35日、島根県男女共同参画センターあすてらすにて「緩和ケア考える集い」が開催されました。このイベントは、私も会員である「緩和ケアネットワーク大田」が、緩和ケアの大切さをがん患者さんだけでなく一般市民の方々にも周知していくことを目的に、毎年3月に開催しています。内容としては、緩和ケアに関する講演がメインですが、今年の講演は順天堂大学医学部教授の樋野興夫(ひのおきお)先生にお話をしていただきました。

 樋野先生は、20081月に順天堂大学医学部附属病院に「がん哲学外来」を開設され、翌年にはNPO法人「がん哲学外来」を設立されました。「がんであっても尊厳を持って人生を生き切ることのできる社会」の実現を目指し、より多くのがん患者が、垣根を越えた様々な方との対話により、安心した人生を送れるよう活動を広げておられます。これまでに対話したがん患者とその家族は、3000人を超えるそうですが、今回の講演は、正直なところ、医師である私でも理解が難しい内容もあり、何となくもやもやした気持ちが残ってしまいました。しかし、講演の後に、最近発刊されたばかりの先生の著書である、「いい人生は、最後の5年で決まる」に偶然書店で出会い、読み終えると心の霧がすっと晴れ、とても清々しい気持ちになりました。

 生きる価値とは、「なぜ」の中にはない。「いかにして」の中にこそ、輝きがあると気づいてほしい。

 本当に輝くものはゴミの中にある。  等々

先生が多くの患者さんと出会われた中で、「いい人生」とはどんなものなのか、生きるとは何か、死ぬとはどういうことなのかなどの問いに対する言葉の処方箋の集大成がこの本には書かれていると思いました。

今回の講演を聴かれた方も、残念ながら講演を聴かれていない方も、是非一読をお勧めいたします。

 

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